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そうめんは、中国が唐の時代に遣唐使によって日本に持ち込まれました。当時は「索餅」というお菓子でした。現在の細長い麺になったのは、現在の奈良県三輪が発祥といわれています(詳しくは前号の「三輪そうめん」をご覧ください)。国内におけるそうめんの歴史は三輪からスタートし、小豆島、徳島、そして島原へと西へ西へと徐々に広がっていきます。 もともとそうめんは宮中の宴会などで食べられていたようで、庶民が気軽に食べられるものではなかったようです。庶民も食すようになったのは戦国時代。豊臣秀吉が姫路城に入ったときに播州名産の煮麺が出されたという記録もあり、この頃からそうめんは誰もが口にできたと思われます。江戸時代には西日本を中心にそうめん作りがかなり盛んになっていました。 さて、岡山、香川、兵庫(播磨)は昔からそうめんの原料のひとつである小麦の産地として知られています。兵庫の揖保乃糸、香川の小豆島そうめんは、みなさんもご存じの通り。そして岡山の備中鴨方でも良質な小麦粉が多く育ちます。加えて瀬戸内海沿岸の塩田で製塩された塩、遥照山から涌き出る水、そして天候にも恵まれた地域で、実はそうめん作りにはもってこいの土地。明治時代には水車小屋が軒を連ね、小麦の製造や酒米を精白していました。備中にもいくつか製麺所があり、中でも備中そうめんを代表するかも「川手延素麺」は、江戸時代から受け継がれている製法でそうめんを製造しています。「延ばし」と「熟成」にこだわっており、三輪素麺に近いのが特徴。しっかりとした弾力のあるコシとなめらかさが評価が高い所以です。 そしてもうひとつ、見た目にも楽しい(映える)愛媛発の「五色そうめん」を紹介しましょう。色そうめんの由来は300年前まで遡ります。八代目長門屋市左衛門が色麺の技術を編み出し、5色の彩りのそうめんが時の将軍や朝廷から称えられ、全国に知られるようになったそうです。厳選した小麦粉を使い、着色料は使わず、梅肉や抹茶などの自然の色で染め上げているのが特徴。淡い色の美しいそうめんは、小さなお子さんにも喜ばれることでしょう。今回は白そうめんと色そうめん4色と混ぜ合わせたセットを作りました。新しい年を、おめでたい美しいそうめんで迎えてみてはいかがでしょうか。ちなみに5色の他にも黒ごまやもち麦といった食材を練り込んだ色そうめんもありますので、気になる方はぜひご賞味ください。
今月の絶品そうめん①
延ばしと熟成を繰り返しながら作ることで、小麦粉に含まれるグルテンが繊維状に形成され、もちもちとした食感を楽しめるそうめん。瀬戸内海の天然海水100%で精製した塩、また良質なこめ油で麺をコーティングすることで酸化を安定させ、小麦本来の香りを楽しめます。他産地の麺よりも少し太めでしっかりとした食べ応えと喉ごしも魅力のひとつです。
今月の絶品そうめん②
1635年、藩主松平定行の国替えに従って伊勢桑名から移り住んだ長門屋市兵衛が伊予松山の地で創業したのが礎となり、五色そうめんは誕生しました。8代目が色麺の技術を編み出し、松山の名物のひとつになったそうです。今回は、白そうめんにもち麦・梅・抹茶・蜜柑を混ぜ合わせた特別セットを作りました。パッケージを開けたときにほのかに香る、それぞれの食材の香りもお楽しみください。
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