6月お届けのそうめん
福井の旅
そうめんで体の内側からきれいに!
今月は福井の旅。今年3月に北陸新幹線が福井まで延伸したことで、関東や甲信越地方からのアクセスが向上。一気に注目度がアップした県でもあります。福井県といえば、サスペンスドラマの定番であり国の名勝である東尋坊や鯖江の眼鏡、恐竜の化石が多く発掘されることから世界三大恐竜博物館である福井県立恐竜博物館などが有名スポットも多く存在。また越前ガニや若狭牛、油揚げと福井特有の食を楽しみに、海外からも多くの旅行者が訪れる魅力的な場所です。
そんな福井県の食文化について詳しい方であれば「福井でそうめん?」と思った人も多いかもしれません。福井はどちらかといえば蕎麦の県。日本一の在来種の宝庫で、石臼を利用する製粉方法と美味しい水が、越前蕎麦の源です。釜で茹でて水でしめた蕎麦に冷たいつゆをかけ、ピリッと辛い越前辛み大根のおろしにかつお節やねぎなどをのせて食べる「越前おろしそば」は全国的にも有名なのはいうまでおありません。蕎麦こそ福井県民にとっての県民食といわれています。
そんな蕎麦推しの福井県ですが、坂井市を拠点に蕎麦に限らず乾麺にこだわった製麺所があります。友吉製粉製麺。創業が昭和14年(1939年)と比較的新しい製麺所ですが、蕎麦、うどん、ひやむぎ、そうめんと無添加・無着色、純水を使った安心・安全の乾麺は地元でも定評があります。
そんな友吉製粉製麺は新商品の開発にも余念がありません。今回紹介するのは“体にいい”そうめん。まずは地元、坂井市産の小松菜をたっぷり練り込んだ「小松菜そうめん」。骨の生成やホルモンの分泌を調整するカルシウムや高血圧や浮腫予防になるカリウム、身体中に酸素を運ぶ鉄分、コラーゲンの合成やメラニンの育成を抑制するビタミンC、そして血液凝固に必要なビタミンKや老化や生活習慣病を予防するβカロテンなど。低カロリーなのに栄養素が豊富な小松菜は、美容食材としても注目されています。その小松菜を粉末にし、惜しみなく練り込んでいるため、色が濃いのが特徴。無添加・無着色、食塩不使用で、離乳食にもなります。手軽に野菜を摂りたいときにとても便利なそうめんでもあるのです。
そしてもうひとつが竹炭を練り込んだ「黒髪伝説」です。元々炭には防臭効果がありますが、その他にもミネラルが豊富に含まれ、竹炭の吸着作用でデトックス効果もあるといわれています。そうめんの歴史が長い長崎では、そうめんに塗られている油の酸化臭を抑えるために、炭の蔵でそうめんを寝かせているところがありますが、竹炭を粉末にして練り込んだそうめんは初!
ソーメン二郎さんもびっくりです。そんなアヴァンギャルドなそうめんを今月はお届け!
友吉製粉製麺「小松菜そうめん」
岡山県矢掛町で昔ながらの伝統製法で福井県坂井市産の小松菜を粉末にしてそうめんに練り込んだ栄養満点のそうめん。その栄養素の吸収率や働きをよくするために、相性のよい食材と組み合わせるのがおすすめ。特にビタミンDが多く含まれる魚やきのこ類などと相性がよく、加齢によって吸収率が下がってしまうカルシウムやミネラルを効率よく摂ることができます。また油と一緒に摂ることでビタミンKやカルシウムの吸収率もアップ。チャンプルーにするのもよいです。
友吉製粉製麺「『黒髪伝説』竹炭そうめん」
国産の竹炭の粉末を練り込んだそうめん。竹炭にはデトックス効果があり、体内をきれいに掃除をしてくれる効果も期待できます。麺も炭のような艶やかな黒で、茹でてもその漆黒の色は健在。「黒髪伝説」という名前は、明智光秀の妻・煕子が貧しかった新婚時代に、自慢の黒髪を売って光秀を支えたという『黒髪伝説』にちなんで付けられました。そうめんの長さも30cmと通常のそうめんよりも長いので、食べ応えをあります。